
蔵人の居酒屋

二兎三兎
に と さ ん と
ベーコン
ベーコンはスライスの物を使うよりなるべくならばブロックを購入し自分で切り出したほうがおいしく出来上がります。
理想は8mm角の拍子木 切り。表面をカリカリに炒めても旨味の肉汁がとじこもっています。

カルボナーラ
材料(一人前):パスタ100g ベーコン50g 卵1個 豆乳50cc 日本酒少々 胡椒たっぷり

ベーコンを炒める
ベーコンはもともとバラ肉で脂身を多く含んでいます。
わざわざ油をひかずに自身の脂で炒めていきます。
弱火でじっくりと炒めます。

フランベ
ベーコンの表面に焼き色がついてきたら色止めと鍋肌についた旨味を引きはがすため、風味付けのためにフランベをします。
ここでは日本酒を使いますが白ワインでも構いません。なるべく癖のないお酒を使います。
この時油ががはねたり、稀に火が出たりするので気をつけて下さい。

アルコールが飛んだら火を止めておきます。

卵ソース
ボールに卵と豆乳を溶いておきます。
よーく解きほぐしておいた方が火を入れるときにダマになりません。

卵ソース
胡椒も一緒に混ぜておきます。

パスタを茹で上げる
当店では生パスタを使用していますが乾麺を茹で上げる場合塩は極強めのお湯でゆでた方がおいしいでしょう。時間も2分位早めに上げた方が後が楽になります。

仕上げ
フライパンを中火にかけソースが充分にわいてきたら卵ソースを加えます。
このときフライパンを揺すりながら入れますが鍋肌に卵がなるべくつかないように入れます。入れ終わったら箸やトングを使い手早く混ぜ合わせます。卵ソースの温度が低いので一旦沸騰はおさまりますが鍋を揺するのと箸を動かすのを止めずに混ぜ続けます。再び沸騰してくると卵が凝固を始めるのでパスタのゆで汁(塩味が濃すぎる場合は水でもok)で濃度を調整していきます。
皿に盛った後も温度が高いうちは固まり続けるので少しゆるめに仕上げるのがポイント。

盛りつけ
皿に盛りつけたら豪快に胡椒をひきましょう。皿の縁に散らばるくらいがイタリアンです(笑)
カルボナーラ、炭焼職人風。職人の身体から落ちた炭の粉が皿に飛び散る雰囲気を出しましょう。
第一次世界大戦の時にアメリカ人が持ち込んだベーコンと卵を使ったパスタ料理がカルボナーラの起源ともいわれ、思ったほど歴史は古くなさそうですがクラシカルでシンプルなひと皿ですがベーコンを炒めた後にお好きな野菜を入れたり卵ソースにたっぷりチーズを入れたりするとバリエーションが増えていきます。